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PTZ機能搭載クラウドカメラでより有効に防犯・監視!

2018.07.13

コラム

PTZ機能搭載クラウドカメラでより有効に防犯・監視!

クラウドカメラ×PTZ機能が遠隔監視を変える!
防犯・監視カメラシステムの導入と構築は、費用がかさむ上に複雑で手間もかかり、運用を開始した後もメンテナンスが大変、そのコストも馬鹿にならない、そうしたイメージをお持ちの方も多いことでしょう。

たしかにかつてのカメラシステムは、そうした問題を抱えたものとなっており、一部の大手企業などを除いて、導入ハードルが高いと考えられてきました。しかし昨今、そうした導入ハードルの高い仕組みを、中小企業や一般個人でも利活用できるものへと変革して提供する画期的なサービスが、情報通信技術を中心としたテクノロジーの発達を背景に、数多く生み出されています。

それらサービスの多くがクラウドを活用していますが、カメラシステムも例外でなく、クラウドカメラなるものが誕生、高い注目を集めるところとなり、各所での導入も進んできました。

現代社会における人々の安心と利便性、信頼性を支える、重要な社会の目として、ニーズは高まる一方のカメラですが、それに応えるように、クラウドカメラのさらなる進化も続いています。そこで今回は最新クラウドカメラの対応カメラに搭載されるようになったPTZ機能について、どのような機能でどう便利なのか、詳しくみていくこととしましょう。

PTZとは何か?
まず「PTZ」とは何かですが、これはPan(パン)、Tilt(チルト)、Zoom(ズーム)というカメラの主要な撮影操作方法である3つをあわせ、その頭文字を取って略称としたもので、近年はこの機能を有するタイプのCCDカメラやネットワークカメラなどをPTZカメラと呼んだり、その機能を遠隔から操作することをPTZ制御と呼んだりするようになっています。

一般的なこれまでのカメラやビデオカメラの場合、いずれも手動で本体を動かしたり、カメラを設置した回転台や運台、旋回台を動かしたりすることでこの撮影操作を行い、欲しい映像を撮るということが行われてきました。

パンは、固定したカメラのレンズを水平方向、つまり左右に動かすことで、チルトは垂直方向、上下に動かすことをいいます。チルトの場合、上から下への操作をとくにチルトアップ、下から上への操作をチルトダウンと呼ぶこともあります。

ズームはより馴染みのある言葉かと思われますが、被写体を大きく映し出したり、小さくしてより広い範囲を映し出したりする拡大・縮小の操作で、望遠にしたり、広角にしたりすることをいいます。被写体へ寄って拡大することをズームイン、引いて縮小することをズームアウトと呼び分けるのもしばしば耳にしますね。

PTZ機能を搭載するカメラは、これらの操作をカメラ動作として実行できるようになっており、レンズ部分が可動式で上下左右に動くほか、焦点距離を変化させる光学ズームもサポートしているのです。

これにより固定カメラで人が行う撮影操作に代わって、PTZカメラとのその制御により、必要に応じて遠隔からでも、自在に見たい部分を見たい角度と大きさで鮮明に映し出すことが可能となりました。

防犯・監視の質をグレードアップ!
遠隔からのリアルタイム監視や、任意の時間・場所に戻って映像データをチェックすることが、PCやスマートフォンを用い、サービスのブラウザにアクセスすることで簡単に行えるクラウドカメラですが、従来の固定カメラでは、設定した場所から広角レンズでその空間をある程度広めに撮影し、必要時にデジタルズームで処理して細かな部分を確認するといった利用がなされてきました。

しかしこれでは、工事現場や駐車場、商業施設など広い範囲を撮影する際に死角が発生しやすく、より多くの台数を設置しなければならなかったり、屋外では時間帯によって直射日光が入ってしまうケースがあったりと不便な面があります。どうしてもカメラの向きを変えたい場合、実際に設置場所へ行って、人間がカメラ本体ごと動かすしか方法がありません。

またズームに関しても、レンズ自体が動かない仮想の望遠といえるデジタルズームになるため、実行すると画質が悪くなり、文字や手元など細部を鮮明にチェックすることが難しい状況にありました。

PTZカメラならば、これらの課題をクリアすることができます。見たい方向へレンズを向けたり、細部をチェックしたい部分でズームインしたり、高い操作性をもって遠隔地から監視できるため、対応可能なシチュエーションを大幅に拡大することができます。

固定カメラに比べると価格は高めになりますが、複数台必要だったカメラを1台にまとめることも可能と考えられますから、コスト面もかえって改善される可能性もあるでしょう。より設置場所を選ばず、自由で柔軟な構築を図ることも可能になります。不審な動きや異常を検出し、自動で拡大追尾する機能を備えたタイプもあり、より有効性の高い防犯・監視カメラの運用も実現しやすくなるでしょう。

クラウドカメラとして、このPTZカメラをネットワーク経由で遠隔操作する場合、どうしてもタイムラグが発生し、スムーズな操作感が得られにくいという問題がありましたが、近年はそれもかなりの程度まで改善され、1秒以内といったほぼラグのない動きが可能になっています。

サービスによって異なりますが、操作方法も直感的で分かりやすく、使いやすい仕様となっているものがほとんどですから、特別な知識やノウハウも必要なく、すぐに導入できるでしょう。

このようにPTZ機能をサポートするクラウドカメラは、防犯・監視カメラシステムの有効性や活用範囲を大きく拡大させるものとなります。目的やシーンにあわせ、活用をぜひ検討してみてください。

(画像は写真素材 足成より)

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